教室長のつぶやき
教室長のつぶやき(2020.10月)vol.2
2020年10月26日 更新
今年度当教室から3名の生徒が私立小学校を受験しました。
9月時点で2名から合格の報告がありましたが、N学院小学校を希望するS君は10月に受験に臨み、先日見事合格との連絡があり担当講師共々一緒に喜びました。
今年はめでたく、受験生全員の合格が決定致しました。
当教室は私立小学校の受験・入試を目的とした教室ではありませんが、私立小学校の教育方針に賛同し授業を進めていく中で私学の入試を希望するようになられた親御さん・生徒さんがいらっしゃる場合には、講師共々お力になれるように取り組んでいきたいと考えております。
豊富な資料と受験指導の経験を持った講師により対応をしてきました結果、昨年は2名、今年は3名が希望する私学に合格することが出来ました。
当教室としましては今年3名の合格が出来たことは大変喜ばしいことですが、長年教育に携わり教育の意義や目的を考えてきました私の意見としましては、受験・入試を目的とした教育ではなく、脳が成長している幼児期にこそ「子供が自ら考える力を養成する」ことが何よりも大切だと考えます。(脳の発達は1歳~6歳頃までに約80%が形成されます)
では、今年N学院小学校を受験したS君についての取り組みをご紹介させていただきます。
昨年7月頃S君の保護者から私学の受験を考えているとのお話がありましたが、当教室は受験目的の教室ではないのをご理解いただいた上で、兵庫県内の各私立小学校の資料をお渡しし、出来たら実際に希望の小学校を訪問して、子供の意思を確認されることを保護者にご提案しました。
その後、N学院小学校の訪問を希望されましたので、小学校に連絡をとり訪問しました結果、子供自身が大変気に入って「この小学校で勉強したい! この小学校の広い校庭で思いっきりお友達と遊びたい!」とのことで受験を希望することになりました。
担当講師の経験からは、1年前からの受験対策には無理があるのではとのことでしたが、私は子どもの成長過程で自分が目的を持ち、何事にも挑戦する機会があれば、結果はどうあれそれを体験する事には大きな意義があると思い、保護者には必ず合格させる約束は出来ませんが、無理をしないで目的に向かって挑戦をしてみましょう!と通常の授業に加え、受験対策授業を加えての取り組みが始まりました。
明るくて自由人のS君は、最初はなかなか思うようには取り組みが出来ませんでしたが、徐々にS君の実力が発揮され、私たちもびっくりするほどの実力を発揮し出しました。
そして受験が近づいた頃、保護者の考えに変化があらわれ始めました。
目標があることで、一生懸命に教室でも家庭でも取り組む我が子の姿を目の当たりにして、結果はどうあれ、これだけ頑張れる我が子を評価してくれない学校には行かないと言い切り、入試の結果を意識しないで入学試験を楽しみに保護者共々入試に挑戦しました結果、見事合格することが出来ました。
入学が最終目的ではなく出発点と考え、S君は次回の授業からはピグマリオン本来の教育目的である「子供が自らの力で考える力を身につける」「思考する力を養う」授業を行い、小学校に入った後も6年間豊かに成長ができる力の育成に取り組んでいきたいと考えております。