講師のつぶやき
講師のつぶやき(2022年2月)
2022年2月24日 更新
【積み木・ブロック、粘土で遊びながら能力アップ】
コロナ禍で寒い冬、子どもたちのおうち時間が長くなりますね。
動画やゲーム時間も長くなり、保護者の方も悩みどころだと思います。
そんな時にぜひおすすめしたいのが、積み木やブロック、粘土遊びです。
幼い時に指先を使う機会をたくさん作ってあげることは巧緻性を高めるために大切です。
積み木やブロック、粘土などは子どもたちの想像力・創造力、集中力も高めます。
こんなものが作りたい、ここを家にしよう、となりにミニカーの駐車場をつくろうかなあ、
などといった想像力、
この積み木を高く積むにはこの構造が強いなあ、あいだに支える積み木をおこう、
と創り上げていく創造力、
歩き始めてから小学生低学年ころまで夢中になるほど積み木やブロック遊びを経験したお子さんは、ものを作り上げる中で素晴らしい能力が育ちます。
そうはいっても「赤ちゃんの時から積み木はあるけどもう遊ばない」とよくお聞きします。
知育玩具の代表でもある積み木、ブロック、粘土ですが、与え方に能力を伸ばすコツや楽しく遊べるコツがあります!
今回は積み木について、遊びながら能力アップする与え方についてお話しします。
【積み木で能力をのばすためのコツ】
①積み木の基尺を揃える
積み木は基尺というものがあります。基本となる辺の長さのことです。
これがきっちり揃っていることで高く積み上げたり、きっちりとバランスが取れるものを作り上げることが出来ます。
また、面取りしてある積み木が多いのですが、たくさん積み上げるには面取りの少ないものをお勧めします。
私も子育ての中でいろいろ検討し、40mm基尺の積み木を選びました。
直方体だと40×80×20mmになります。
子どもが1歳くらいから幼児期にわたって楽しめる大きさであること、
子どもの大きな作品を作りたいという欲求を満たす大きさであること、
家庭の収納スペースのことを考えての選択でした。
お勧めは40mm基尺ですが、家庭環境によりいろいろな大きさを検討してみてください。
40mm基尺の積み木には『小さな大工さん』や『ポプリの森』などがあるようです。
また、積み木は崩れるときの音が大きいので遊べない環境もあるかもしれませんね。
そんな環境の時には『カプラ』という積み木をおすすめします。
これは30×150×10mmの大きさのかまぼこ板のような積み木で、大きさは1種類ですがいろいろな構造物を作ることが出来ます。
崩れる時もカラカラと音がきれいで楽しめます。
②大量に与える
はじめての積み木としてよくあるのが様々な形や色のものが少しずつ入っているセットです。
しかし、このようなセットは数が少なく形も色も制約があって作るものが限られてしまいます。
おうちを1つ作ったら積み木がもう全部なくなってしまうと、楽しい遊びが続いていきません。
想像がひろがりませんね。
最初は直方体(レンガ型)のものをたくさん与えてみてください。100個くらい欲しいですが、それでも足りなくなると思います。出来るだけたくさんの量を用意しましょう。
きっちり積み上がる積み木ならば、背の高さを超え手が届くところまで積み上げ、前後左右に広がる世界を創造していくでしょう。
直方体の次に直方体の辺の長さが2倍、3倍、4倍の積み木、2分の1の積み木、立方体の積み木、三角形の積み木などを増やしていくと様々な構造が作れるようになり、大人もはまるような楽しい積み木遊びができます。
お父さんお母さんも楽しめる遊びであれば、子育てで大変な子どもさんのお相手もちょっと楽しくできますよね。
③しばらく置いておける積み木スペースがある
お片付けの習慣は大切ですが、積み木で大きな構造物を作成した達成感を味わう時間がとても
大切だと感じます。
遊びのコーナーに積み木を作りかけで置いたままにできる小さなスペースがあるといいですね。
出来上がったらお父さんに見せよう、といった気持ちが創造力をや達成感を高めます。
次の日にさらに発展させたものを作り始めるかもしれません。
④ビー玉ころがしのパーツが楽しめる
幼児期になってビー玉を誤飲する心配がなくなれば、ビー玉ころがしの積み木パーツを追加すると、ピタゴラスイッチのような遊びもできます。
同じ基尺であればメーカーが違ってもきっちり組み合います。
自分の作りあげた道をボールが動いていくのを想像しながら創り上げていくのはとても楽しいですね。
私の子どもは大きくなってから
「小さいころに長い積み木を使って遊んで、支点からの距離と乗せるものの重さのつり合いについて分かっていた」
と語っていました。
積み木遊びをしていたのはかなり前のことですが、積み木遊びで体得した感覚がいろいろあるんだ~と改めて思いました。
ピグマリオンの教室ではプリント学習が中心になりますが、おうちでは手や体をたくさん使って遊んで学んでくださいね。